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更新:2020年3月19日

びゅーあぶるいんぷれっしょん

ビューアブルインプレッション / vimp

実際にユーザーが閲覧できる状態にあった広告の表示回数のこと

英字

POINTビューアブルインプレッション / vimpとは

ビューアブルインプレッション(VIMP)とは、実際にユーザーが閲覧できる状態にあった(Viewable)広告の表示回数(Impression)のことです。

広告の閲覧回数を計測するための指標の1つで、ビューアブルインプレッション(VIMP)を元にした広告料金課金方式(vCPM課金)もあります。また、ビューアブルインプレッション(VIMP)はアクティブビューと呼ばれることもあります。

一般的に、ビューアブルインプレッション(VIMP)は、ディスプレイ広告では広告面積の50%以上が1秒以上、動画広告では広告面積の50%以上の領域が2秒以上表示されたとき、ユーザーが閲覧可能な状態であると定義され、1vimpとカウントされます。

ただし、PC上の大型ディスプレイ広告やエキスパンド広告などにおいては例外もあります。

ビューアブルインプレッション(VIMP)がカウントされるために必要な条件

ビューアブルインプレッション(VIMP)がカウントされるには、まず広告が「ビューアブル(ユーザーが広告を閲覧可能である状態)である」と判断される必要があります。

ビューアブルの基本的な原則として、という、下記の4つの原則が挙げられます。
・広告が視聴可能なスクリーン上に表示されていること
・広告の一定面積以上が見える状態にあること
・広告が一定時間以上見える状態であること
・広告へのアクセスが人間であること

例えば、非表示のタブで再生されている広告や、画面外に広告が表示されている場合は、ビューアブルではないと判断されます。

さらに、ビューアブルインプレッション(VIMP)とカウントされるためには、ビューアブルである4つの基本原則を満たした上で、ディスプレイ広告では広告面積の50%以上が1秒以上、動画広告では広告面積の50%以上の領域が2秒以上表示される必要があります。

PC上の広告では、242,500 ピクセル以上の大型ディスプレイ広告は広告面積の30%以上が1秒以上、エキスパンド広告は拡大前・拡大後に関わらず50%以上が1秒以上表示されることが条件です。

また、クリックやタップなど、強いユーザーインタラクションがあると判断された場合、基本の基準を満たさなくても、ビューアブルインプレッション(VIMP)としてカウントされる場合もあります。

ビューアブルインプレッション(VIMP)が導入された背景

従来、ディスプレイ広告の広告料金方式としては、CPMと呼ばれる、広告表示回数(広告インプレッション)に対してコストが発生する課金方式が主流でした。CPMでは、Webページで広告がロードされた瞬間に広告表示回数としてカウントされます。

このCPM課金方式を利用し、コンピュータによって不正にインプレッション数を稼ぎ、広告の成果費用を水増しする詐欺「アドフラウド」が生まれ、問題視されるようになりました。

また、スマートフォンやタブレットなど画面の表示面積が小さいデバイスでは、ロードされても表示されない広告が多い傾向にあり、広告主はユーザーに見られていない広告でも広告料金を払わなければいけないという実態がありました。

そこで、広告主から、実際にユーザーに閲覧された広告のみに広告料を払いたいという声が大きくなり、広告の課金方式の1つとして導入されるようになりました。

ノンビューアブルよりもビューアブルインプレッション(VIMP)の方が広告効果が高い

2018年5月、JIAA(日本インタラクティブ広告協会)がビューアブルインプレッションに関する広告価値検証調査の結果を報告しました。報告によれば、ビューアブルなインプレッションは、ノンビューアブルに対して、広告認知で7.9倍、CTRで23.4倍の広告効果を発揮することがわかったそうです。

これに加え、JIAAは、「ビューアブルなインプレッションほど効果が高く、また同時に、表示時間が長く、面積が大きくなるほど広告効果が高くなる」と調査報告しました。

「ビューアブル」=「ユーザーが視聴した」ではないことに注意

ビューアブルインプレッション(VIMP)は、広告がユーザーに視聴可能な状態であったどうかを検証するものであり、ユーザーが広告を視聴していることを保証するものではありません。

例えば、ビューアブルインプレッション(VIMP)がカウントされたとしても、その時点でユーザーが画面を見ていなかったり画面の他の場所を注視したりしている場合は、広告が視聴されたとは言いがたいです。

広告の効果を測定するときは、ビューアブルインプレッション(VIMP)は実際にユーザーが広告を視聴した回数ではない、ということに注意しましょう。

「ビューアブルインプレッション / vimp」を調べた人はこの用語も調べています

ビューアブルインプレッション / vimpの使用例

「ビューアブルインプレッション(VIMP)をもとに広告料を支払いたいです」

ビューアブルインプレッション(VIMP)をもとに広告料を決めることで、ユーザーが閲覧できない状態の広告に無駄なコストをかけずにすみます。

「インプレッション数だけでなく、ビューアブルインプレッション数も評価基準に入れましょう」

通常のインプレッション数にはユーザーに表示されていない状態も含まれるため、実際にユーザーが閲覧可能な状態であった回数で評価することも大事です。

「ノンビューアブルなインプレッションに課金しても、効果は得られないよ」

ユーザーが閲覧できない状態の広告にお金をかけても、ユーザーに広告内容を訴求できず、広告効果を得るのが難しいでしょう。

ビューアブルインプレッション / vimpに関係した気になる話題

ビューアブルインプレッション(VIMP)を元に算出される「ビューアビリティ」とは

ビューアビリティとは、総広告インプレッション数のうち、ビューアブルであったインプレッション数やその割合を指します。算出方法は、「ビューアビリティ(%) = ビューアブルインプレッション ÷ 広告インプレッション」です。

ビューアブルインプレッション(VIMP)を元にした広告課金方式「vCPM課金」とは

ビューアブルインプレッションを評価基準にする広告課金方式を「vCPM課金」といいます。Google AdWordsでは2015年から導入されました。vCPM課金方式を選択することで、ユーザーが閲覧できない状態の広告に支払う広告料金を削減することができます。

また、vCPM課金のことを単にvCPMと表現することもあります。vCPMとは、viewable Cost Per Milleの略で、ビューアブルインプレッション1000回あたりの広告単価のことです。

2015年、Googleが広告指標にビューアブルインプレッション(VIMP)を導入した

2015年9月末、Googleはディスプレイ広告のCPMの入札をvCPMに移行すると発表しました。CPMは広告表示回数1000回あたりの広告単価、vCPMはビューアブルインプレッション1000回あたりの広告単価のことです。これにより、2015年11月にはCPM課金方式での広告配信が可能になりました。

CPM課金からvCPM課金に移行したことで、広告コストは高くなるものの、広告主はユーザーに視聴されていない広告に無駄にコストを割く必要がなくなるため、広告効果向上が期待されています。

2019年、YDNで広告のインプレッションの計測方法が変更された

2019年8月、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)において、ビューアブルインプレッションの計測方法に大幅な変更がおこなわれました。

まず、ビューアブルインプレッション数の測定タイミングについてです。今まで広告の配信日時を発生日時として測定したものを、広告がビューアブル(ユーザーの閲覧可能範囲で表示された状態)になった時点を発生日時として計測するようになりました。

また、インプレッションの計測方法について、今までサーバサイドでの計測からクライアントサイドでの計測に変更されました。この変更により、より正確なインプレッションを計測することができるようになります。


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