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更新:2020年3月28日

ぱれーとのほうそく

パレートの法則 / 2:8の法則

全体を構成する2割の要素が大部分を占める8割を生み出しているという法則

POINTパレートの法則 / 2:8の法則とは

「パレートの法則」とは、全体を構成する2割の要素が大部分を占める8割を生み出しているという法則で、「2:8の法則」「80:20の法則」「ばらつきの法則」とも呼ばれます。1986年、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが論文で提唱し、現在も様々な場面で用いられています。

特によく用いられるのが、ビジネスに関する場面です。例えば「企業の売上の8割は2割の優良顧客によって生み出される」というものも、パレートの法則の一例です。実際にこの数値が正確とは限りませんが、「一部の要素が大きな影響力を持つ」という考え方は、ビジネスの場面で応用することができます。

 

ビジネスにおける「パレートの法則」

パレートの法則を活用することで、限られた経営資源の中で高い成果を得ることが期待できます。また、パレートの法則は応用力が高く、品質管理や在庫管理、売上管理、マーケティングなど、様々なビジネスの場面で使用することができます。

例えば、「企業の売上の8割は2割の優良顧客によって生み出される」場合、2割の優良顧客を差別化して優先的にサービスをおこなうことで、売上の維持・向上を目指すことができます。全体の2割に限定して施策をおこなうので、コストを抑えることができ、費用対効果の高い施策にすることが可能です。

パレートの法則の活用方法

パレートの法則を使用する際は、まず、パレートの法則によって導き出される分布を予測します。これにより、8割の成果を生む2割の顧客や行動を探します。また、この時「パレート図」を用いるとより効果的です。

次に、パレートの法則の分布を踏まえて施策を立案します。例えば、購買分布を用いる場合は、上位2割の要素に対して重点的にリソースを割く、などの手法が考えられます。

営業における「パレートの法則」

個人単位の営業においても、パレートの法則を活用することができます。
パレートの法則の「一部の要素が大きな影響力を持つ」という原則を踏まえ、2割の重要なポイントを見つけ出します。例えば、2割の優良顧客を見つけ出し、リソースを8割を費やすことや、売上の8割を占める2割の商品・サービスに重点を置くことが考えられます。このように、費用対効果の高い施策を積極的におこなうことで、生産性の高い仕事を実現することができます。

パレートの法則の主な注意点

パレートの法則を使用する上で注意が必要なのが、パレートの法則はあくまで可能性や傾向を示すものであり、特定の分野では成り立たないこともあるということです。実際に定量的な数字や客観的な事実を確かめ、現状に合った施策を考えることが重要です。

また、2割を重視する中で、残りの8割を軽視しないように注意しましょう。パレートの法則のもと、2割の要素を差別化し、優先的にリソースを費やすことは効果的かもしれません。しかし、残りの8割を切り捨てていいわけではないということに注意が必要です。

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パレートの法則 / 2:8の法則の使用例

「パレートの法則を活用しよう」

パレートの法則は、マーケティングや営業など幅広い場面で活用することができます。2割の重要なポイントを導き出し、それを踏まえた施策を実行しましょう。

「この企業はパレートの法則をもとにした販売戦略を取っているようだ」

企業の中には、パレートの法則をもとに経営戦略を定め、収益を挙げている企業がいくつも存在します。ビジネスモデルの一例として参考にするのも一つの手です。

「パレートの法則を信用しすぎるのも危険だ」

パレートの法則はあくまで傾向を示すものなので、成り立たない場合もあります。実際に定量的な数値を見て確認することが大切です。

パレートの法則 / 2:8の法則に関係した気になる話題

パレートの法則の活用例①〜IBM〜

パレートの法則を商品開発に活用し、成功した例として「IBM」が挙げられます。
IBMは、自社製品のパソコンについて調査した際、たった2割の機能を使用するために、ユーザーのパソコン使用時間の8割が使われることを発見しました。この調査結果に基づき、2割の機能に特化した新商品を開発したところ、パソコンの処理能力が格段に上がり、ヒット商品となりました。

パレートの法則の活用例②〜アメリカン航空〜

「アメリカン航空」もパレートの法則を活用した事例として挙げられます。
アメリカン航空が飛行機に乗っている顧客について調べたところ、たった2割の顧客が売上の8割を占めていることを発見しました。そこで、「アドバンテージプログラム」という現在のマイレージ制度を開発し、飛行機に乗れば乗るほどお得になるサービスを開始しました。このような優良顧客向けのサービスを提供したことで、ロイヤルティを高めることに成功しました。


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