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更新:2020年7月17日

こほーとぶんせき

コホート分析

ユーザーを属性や条件ごとにグループ分けし、ユーザーの動向を把握するための分析手法のこと

POINTコホート分析とは

コホート分析とは、ユーザーを属性や条件ごとにグループ分けし、ユーザーの動向を把握するための分析手法のことです。ユーザーの行動を数値化し、分析をおこないます。

コホート分析の「コホート」とは、ある期間、ある共通の特性を持つ人々のグループのことです。コホート分析では、ユーザーをコホートに分けて分析することで、より細かいユーザー動向の分析をすることができます。
例えば、ある1週間に獲得したユーザーがサイトに再訪した割合や、あるキャンペーンを経由したユーザーのうち、コンバージョンにつながった割合などを測ることができます。

コホート分析の重要性

コホート分析では、様々な指標を分析することができますが、特に重要視される指標として「ユーザー維持率」が挙げられます。ユーザー維持率とは、獲得したユーザーがどれくらいそのサイトに定着したかを示す指標で、サイトの再訪率や商品の再購入率などが含まれます。

コホート分析を使用することで、この「ユーザー維持率」を測定し、サイトの運営に活用することができます。

コホート分析の活用方法

コホート分析の活用方法について、以下の3つを挙げます。

①ユーザーが離脱する共通のタイミングを把握し、対策を講じる
獲得したユーザーが減少する共通のタイミングがあれば、そのタイミングに合わせてユーザーに再アプローチ(リマーケティング)をしたり、キャンペーンなどを実施したりすることで、ユーザー減少を防ぐことができます。

②既存ユーザー減少率から新規ユーザー獲得の目標数を決める
どんなにユーザー維持率向上の対策をしても、少なからず離脱してしまうユーザーは存在します。この減少ユーザー数を測定し、新たに獲得すべきユーザー数を決めることで、より具体的なマーケティング施策を企画することができます。

③短期マーケティングの反応を測定する
コホート分析を活用することで、短期的なマーケティング施策に対する反応を測定することも可能です。例えば、あるキャンペーンを実施した期間内のユーザー1人あたりの収益やトランザクションなどの指標を活用し、キャンペーンの評価や次のマーケティングに生かすことができます。

コホート分析が重要となるサイト

コホート分析では、ユーザーをコホートごとにわけて「ユーザー維持率」を測定することができます。この「ユーザー維持率」が特に重要視されるサイトとして、主に2つのサイトが挙げられます。

①ユーザーの継続利用によって成果が上がるサイト
同じユーザーに何度も購入される可能性が高い、日用品や食品などを取り扱う「ECサイト」では、ユーザー維持率が重要となります。ユーザー維持率が高いということは、ユーザーは商品に満足していると言えるため、商品を再購入してくれる可能性が高いからです。

また、評価の高い口コミは、新規ユーザーの集客にもつながるため、新規顧客の開拓やサイトの成長も期待することができます。

②ユニークユーザー数(Webサイトに訪れたユーザーの数)が重要なサイト
「SNS」や「メディアサイト」など、ユーザーに利用されることに価値のあるサイトでは、ユーザー維持率は重要です。また、サブスクリプションモデルのビジネスや、SaaS(クラウド上のソフトウェアサービス)などでは、ユーザーに継続利用されることが重要であるため、SNSやメディアサイトと同様、ユーザー維持率が重要視されています。

Googleアナリティクスでコホート分析する方法

Googleアナリティクスを使用する場合、コホート分析のデータは、次の手順で表示することができます。

①Googleアナリティクスにログインし、目的の「ビュー」の「レポート」を開く
②「ユーザー」から「コホート分析」をクリック

また、コホート分析レポートの設定メニューからは「コホートの種類」「コホートの大きさ」「指標」「期間」「グラフに表示するコホート」を設定することができます。

・コホートの種類:何によってユーザーを分類するか決めます。例えば、ユーザーがセッションを開始したタイミングが挙げられます。
・コホートの大きさ:コホートの種類に応じて、コホートの大きさを決めます。例えば、ユーザーがセッションを開始した「日」「週」「月」から選択して、コホートの大きさを決めることができます。
・指標:何を分析するのか決めます。ユーザーあたりのセッションや収益、ユーザー継続率などから選択します。
・期間:レポートに使用する期間とコホートの数を決めます。
・グラフに表示するコホート:グラフに表示するコホートの数や種類を決めます。

コホート分析の使用例

「コホート分析をしてリマーケティングに力を入れよう」

コホート分析をすることで、ユーザーが減少するタイミングに合わせて効果的なリマーケティング施策をおこなうことができます。

「コホート分析によって、次回のマーケティング施策で獲得しなくてはいけない新規ユーザー数が具体的に決定できたね」

コホート分析ではユーザーの減少率などを測定できるため、避けられない減少に対する埋め合わせとして、どれだけの新規ユーザー数を獲得しなくてはいけないのか、把握することができます。

「サイトへの流入経路や性別、年齢などから細かくコホートを設定しよう」

Googleアナリティクスのコホート分析では、「新しいセグメントの追加」からユーザーの属性や特性などを細かく設定されたコホートを定義することができます。

「コホート分析で今まで実施したキャンペーンを評価して、効果的なキャンペーンを見つけよう」

コホート分析では、短期的なキャンペーンで獲得したユーザーの行動について調査することができます。どのキャンペーンが効果的か知り、無駄なキャンペーンを省くことも可能です。

コホート分析に関係した気になる話題

コホート分析をExcelでおこなう方法

コホート分析は、以下のやり方でExcelでおこなうこともできます。

①顧客の登録日と離脱日、顧客のIDをセルに入力したデータを用意する。
②DATEDIF関数などを用いて「離脱するまでにかかった日数」を計算し、離脱までの日数が入力された列を作成する。
③データの範囲を選択し、挿入からピポットテーブルを作成する。
④ピポットテーブルのフィールドの行に「登録日」、列に「離脱までの日数」、値に「顧客ID」を選択する。このとき、顧客IDの集計方法には「個数」を設定する。
⑤ピポットテーブル上で右クリックし、「値の集計方法」→「その他のオプション」→「計算の種類」→「行集計に対する比率」を選択する。

以上のような操作をおこなうことで、登録日から何日で離脱しているかというコホート表を作成することができます。使用する指標を変更したり、「離脱するまでにかかった日数」について週や月に単位を変更したりなど、詳細なカスタマイズも可能です。


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